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ステッピングモータの概要

ステッピングモーターとはパルスモーターとも呼ばれ、パルス信号を与えることによって決められたステップ単位で回転する

モーターのことを言います。

【ステッピングモーターの特徴】

 ①位置決めがお手のもの

  高精度の位置決めが簡単にできることが最大の特徴です。

  

 ②位置決めのセンサいらず

  ワークの移動量に等しいパルス数を指定することにより位置決めが可能です。

  ステッピングモーターは1パルスあたりの動作角度が決まっているので移動量は次式で求められます。

  

  移動量〔度〕=ステップ角〔度〕 x パルス数

 

 ③速度もデジタル制御

  ステッピングモーターの運転速度はパルス信号の速度に比例します。

  パルス信号が速ければ速く、遅ければ遅くなります。パルス信号の速度〔Hz〕とステッピングモーターの運転速度〔r/min〕

  は次のようになります。

 

  モーター速度〔r/min〕=(ステップ角〔度〕/360°)xパルス速度〔Hz〕x60〔s〕

          ※補足:〔r/min〕=〔rpm〕

 (例)

  ステップ角0.72°、パルス速度500Hzのモーター速度は?

  モーター速度〔r/min〕=(0.72/360)x500x60=60〔r/min〕

 

 ④自己保持力がある

  パルス信号がない停止している状態でも自己保持力があり位置を保つことが出来ます。

【原理】

  ステータ(固定子)のコイルに電流を流して磁力を発生させてロータ(回転体)をひきつけて回転させます。

 

  

  ①1相励磁で動かす

   1相励磁は最も単純な方式ですが,トルクが弱く高速回転には向いていません。

   また,安定性が良くないため実用的ではありません。

  ②2相励磁で動かす

   次の相と1パルス分ずつ、ずらしながら同時に励磁します。パルス幅が1相励磁の2倍となります。

   従って、1相励磁に比べて回転が安定して大きなトルクが得られます。

   但し、消費電力も2倍となります。(この方式が一般的と言えます。)

  ③1-2相励磁で動かす

   1相励磁と2相励磁を交互に繰り返します。

   1パルスごとに回転する角度が1相励磁と2相 励磁に比べて半分になるため更に細かいモータ制御が可能になりますが、

   2相励磁と比較した場合、トルクは弱くなります。 

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